
前回の記事では、キャンプ場のインバウンド対策の必要性と基本的な対応について解説しました。
今回は、さらに具体的なサービスの充実や注意点について詳しく見ていきます。
Contents
1. サービス面での充実
レンタル備品の充実
キャンプ場のインバウンド対策では、外国人観光客が手ぶらで快適に利用できる環境を整えることが重要です。キャンプ場では、ホテルや旅館とは異なり、テントや寝袋、焚き火セットなどのキャンプ用品が必須となるため、レンタル備品の充実が求められます。
外国人観光客にも利用しやすいように、テントや寝袋、焚き火セットなどのレンタル備品を充実させましょう。もしかしたら、プランとして提供する場合は、フルセットを事前につけてあげてもいいかもしれません。(手ぶらキャンプ)
また、もしお客様自身でやっていただく場合は、備品の使い方やテントの立て方などの説明も、英語や他言語で提供できると良いですが、やってみせるのでも構いません。最近では、設営方法のYoutube動画などもあるので、自分でやってみたいお客様には、そちらを案内するのも親切ですね。 この点は、多少の現場側の努力が必要となってくる部分です。
(本当はキャンプグッズのメーカーさんに、ユニバーサルに理解できる説明書に全て入れ替えてもらいたいですね、、、誰かこの声を届けてほしい!)

アクティビティの提案
キャンプ場のインバウンド対応を成功させるには、宿泊だけでなく周辺アクティビティの充実も重要です。多くの外国人観光客は、日本ならではの自然体験やアウトドアアクティビティを求めています。
釣り、カヤック、ハイキング、地元文化を体験できるワークショップなどを組み込むことで、キャンプ場の魅力を高めることができます。 もし自社で用意ができない場合は、事前にアクテビティを行う事業者さんと一緒に、どうしたら伝えられるか、を考えてみて下さい。催行時のコミュニケーションは簡単です、頑張る、伝えようとする、その気持ちと姿勢を示せば正しく流暢な言葉でなくても、伝えられます。
ただ、危険を伴うものに関しては、提供しないことも視野に入れて考えてみてください。
2. 注意すること
お食事を提供する場合
もしあなたの施設がお食事を提供していた場合、キャンプ場のインバウンド対策を進める際、特に注意が必要です。
インバウンドの方の中には、食材のアレルギーだけでなく、ハラル食など宗教上の理由から食べられないものがある場合があります。
事前にアレルギー情報や食事の制約を確認し、対応できるメニューを用意しておくことが大切です。 特に、ベジタリアンやビーガンのニーズに対応できるよう、肉や魚を使わない料理も提供しましょう(例えばカツオ出汁、などもベジタリアンにとっては×です)。
基本的には、お客様が言ってくれた嗜好に寄り添うことが大切です。
また、料理の説明は英語や他の言語で紙だけでも用意しておくと、外国からのお客様にとって親切です。 さらに、食器やカトラリーの選択も重要です。フォークやスプーンも用意しておきましょう。
最後に、日本独自の食文化や食材を取り入れたメニューを提供することで、外国からのお客様にとって新しい体験を提供できます。ただし、辛いものや珍しい食材は好みが分かれることがあるため、選択肢を用意しておくことが望ましいでしょう。

ルールは明確にし、常にアップデートすることで、他のお客様との軋轢を生まない
キャンプ場のインバウンド対応の一環として、ルールを明確にし、定期的にアップデートすることが重要です。一番のポイントかもしれませんが、お客様も決してルールを破りたいわけではない、という点は理解しておくと良いと思います。つまり、知らない、ということの方が大きいのです。 そこで、禁止事項やゴミの分別など、明確に伝えてあげる必要がありますし、それを他の外国の方以外のお客様にも徹底させる、ということも重要です。 消灯時間などは、現状ゆるい運営になっている場合、消灯の見回りなどをすることです。 大切なのは、規律を保っていることを、エリア全体で示していくことですね。 そして、文化の違いから、日本人なら当然やらないことを、してしまう場合もあります。例えばこれは、洋式トイレの便座に足をかけてしまう人、などがその例です。キャンプまでしてくれる方は日本をよく知っている可能性が高いので、あまり心配はしていませんが、もし一度トラブルが起きたら、改善するチャンスだと思って、ルールをアップデートしましょう。 なお、国内・国外によって滞在エリアを分けることは、今の世の中では差別と捉えられかねず、推奨はいたしませんので、その点はご留意ください。
自分たちの施設の魅力を言語化しておく
これは、インバウンドに限りませんが、取り組みを始める前に、自らのキャンプ場の魅力を再確認しておきましょう。例えばこのような質問に答えていくことで、徐々に輪郭が見えてくるかもしれません。
- どんな自然がキャンプ場の周りにありますか?
- キャンプ場でできるおもしろい遊びや体験は何ですか?
- キャンプ場にある便利な施設やサービスは何ですか?
- キャンプ場の近くで学べる地元の文化や歴史は何ですか?
- キャンプ場で楽しめる美味しい食べ物は何ですか?
- キャンプ場で自然にやさしい取り組みは何ですか?
- キャンプ場の近くにある観光スポットや楽しい場所は何ですか?
- 他のキャンプ場と比べて、どんな特別なところがありますか?
その他に、お知り合いやお客様にフィードバックをもらうことも大切です。
あなたが普通、と思っていることが、他の人には価値である可能性があります。もし外国のお客様がいらしてくれて、直接の会話が難しい場合は、Google Mapでの口コミをお願いすれば、自動的に翻訳されたものを読むことができます。

3. まとめ
インバウンド向けのキャンプ場は、まだあまり多くのキャンプ場が取り組んでいないチャンスです。早期に対策を行い、外国からのお客様を呼び込むことで、ビジネスを拡大することができます。
特に、ご紹介をした多言語対応(現場と集客)、サービスの充実、注意すること、の3点を少しずつでも始めてみましょう。
大切なのは、喜んでお迎えしようという心構えと、ベストではなくベターから始めよう、ということです。
これから、以前の記事で紹介したように、グランピングの形態からインバウンドが流入してくる未来は、あり得ると考えています。もう少し本格的なキャンプを自分でしてみたい、となったお客様を将来獲得するために、近隣のグランピング場と組んでみることも、一つの戦略ですので、ぜひ連携してみましょう。
4. キャンプ場向けインバウンド施策の宣伝
キャンプ場のインバウンド対応を推進するために、株式会社Okibiはさまざまな取り組みを行っています。
キャンプ場向けのインバウンドマーケティングや多言語対応支援を提供し、国外の旅行代理店との連携、インバウンドメディアMATCHAとの協業を通じて、海外市場向けの情報発信を強化しています。
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これからのキャンプ場経営において、インバウンド対応は避けて通れない課題であり、乗り越えるに値するワクワクする壁です。今から少しずつ準備を進め、キャンプ場 インバウンドの成功事例を作っていきましょう!
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