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旅行体験としてのキャンプ:新しい旅のスタイルとその魅力
1. キャンプ旅行の進化と人気の高まり
キャンプは、旅行の主要なスタイルのひとつとして定着しつつある。2023年には、キャンプ宿泊の29%が国立・州立公園で行われ、次いで**私有のキャンプ場やグランピング施設(27%)**が人気を集めた。また、グランピングの利用者は増加傾向にあり、2024年もこのトレンドは続く見込みだ。
さらに、キャンプは単体のレジャーではなく、ロードトリップ(76%)やホテル・リゾート滞在(67%)と組み合わせた旅行が増えている。ワーケーションの活用も進み、30%のキャンパーが仕事と休暇を融合させている。
2. キャンプ旅行の主な動機と傾向
つながりを求める旅行
多くのキャンパーにとって、**「大切な人とのつながり」や「自然との一体感」**が旅行の主要な目的となっている。特に、家族(83%)や友人(45%)との時間を重視する傾向が顕著だ。
- キャンプファイヤーを囲んでくつろぐ(43%)
- 釣り(41%)、ハイキング(39%)、星空観察(29%)
- デジタルデトックスに関心があるキャンパー(52%)
自然現象を楽しむキャンプ旅行
2023年には、特定の自然現象を体験することを目的としたキャンプ旅行が39%を占めた。具体的には、以下のような旅行が人気を集めている。
- 皆既日食・流星群観察
- オーロラハンティング
- 紅葉や野生動物の観察
- 湖や山岳地帯の風景を楽しむ
ロードトリップとの融合
キャンプとロードトリップは相性が良く、2023年にはロードトリップ旅行が通常のキャンプ旅行より7%多く行われた。さらに、キャンプを含むロードトリップの76%が複数の目的地を巡る旅であり、小さな町や未開発の観光地を訪れる傾向も強まっている。
また、RV(キャンピングカー)を利用した旅行も人気が高まり、特にリタイア世代や長期旅行者の間で定着しつつある。
仕事と旅行の両立
キャンプを仕事と旅行の両立の場として活用する動きが拡大している。
- ワーケーションを取り入れたキャンプ旅行(30%)
- フリーランサーやリモートワーカーの間で人気
- Wi-Fi完備のキャンプ場が選ばれやすい
特に、仕事の合間に自然を満喫できる環境が魅力とされ、快適なワークスペースを提供するキャンプ場の需要が高まっている。

3. キャンプ旅行で人気の宿泊スタイル
国立公園・州立公園と私有キャンプ場
キャンパーが最も多く宿泊するのは、国立公園・州立公園のキャンプ場(29%)。次いで私有のキャンプ場やグランピング施設(27%)が人気を集めている。
その他の宿泊場所として、以下の選択肢がある。
- バックカントリー、国有林、荒野エリア(7%)
- ストリートキャンプ(7%)
- 公共または私有地のキャンプ場以外のエリア(26%)
- 市営キャンプ場(4%)
宿泊施設の変化
宿泊スタイルも多様化し、2023年にはテントキャンプの利用が減少。一方、キャビンやグランピングの利用は増加した。 キャビン・グランピング宿泊者数
- 2022年:12,278,700世帯
- 2023年:13,785,718世帯
- 2024年予測:15,740,396世帯
この変化は、より快適な宿泊環境を求めるキャンパーの増加を反映しており、グランピング施設の人気が今後も高まることが予想される。
4. 今後のキャンプ旅行の傾向
シーズン外キャンプの増加
ピークシーズンを避けたキャンプ旅行の需要が増加しており、2021年以降、オフピークシーズンの旅行が21%増加している。一方で、ピークシーズン中の旅行は4%減少している。
- 冬のキャンプを経験したキャンパーの割合
- 2021/2022:14%
- 2022/2023:17%
- 2023/2024:25%
冬のキャンプに挑戦する人が増えており、特に**RVを利用した冬キャンプ(79%)**の人気が高い。
スポンタニアス(計画外)旅行の増加
半数のキャンパーが、2024年に少なくとも1回は計画外の宿泊を含む旅行を予定している。
さらに、
「Stay-as-you-go(行き当たりばったりの旅)」
を実践する人の割合も増加。
- 計画外の宿泊をする可能性
- 確実に:10%
- たぶんする:31%
- するかも:29%
- しないかも:18%
- しない:10%
- 不明:4%
- 行き当たりばったりの旅をする可能性
- 確実に:9%
- たぶんする:24%
- するかも:20%
- しないかも:19%
- しない:10%
- 不明:4%
これらのデータから、キャンパーがより柔軟で自由な旅行スタイルを求めていることがわかる。
5. まとめ:キャンプ旅行の未来は多様化へ
2024年のキャンプ旅行市場は、より多様なニーズに応える形で進化している。
特定の自然現象を楽しむ旅行、ロードトリップとの組み合わせ、ワーケーションの場としての利用など、新しい形のキャンプが主流になりつつある。
また、グランピングやRV旅行の増加、デジタルデトックス、シーズン外キャンプの需要拡大も顕著な傾向となっており、より快適で自由なキャンプ体験が求められている。
「キャンプ × 旅行」のスタイルは今後さらに広がり、より多くの人々にとって魅力的な選択肢となるだろう。

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